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健全な湿地の自然

南アメリカの巨大なイグアスの滝から広大な北極のツンドラまで、オオサンショウウオの棲む山地の渓流から無数のトンボに圧倒されそうな泥炭湿地まで、ライオンがレイヨウを待ち伏せする水たまりからたくさんのトビハゼやシオマネキ、イルカが生息するマングローブ林まで、湿地は世界で最も素晴らしい自然の光景を目の前に繰り広げてくれます。

世界有数の絶景を脅かす危機

湿地と湿地が支える生命は、他のどの生態系よりも急速に劣化と消失が進んでおり、1900年以降、世界全体で64%以上が失われました。この消失速度はますます速くなってきており、開発の圧力が特に強い場所や地域で、きわめて大きな影響が生じています。湿地の消失と環境悪化の最大の要因は、湿地の他用途への土地転換、洪水パターンの変化、汚染です。

湿地は景観スケールで水を貯え、水を運びます。そのため、湿地はしばしば、流域を共有する国間で水をめぐる争いの中心となります。また、渡り鳥、淡水魚、水生哺乳類や爬虫類は、いくつかの湿地や川で構成される国境や大陸を超えた水系や湿地のネットワークに依存して生息しているため、湿地の変化に対して特に脆弱です。

それにもかかわらずこれらの種は、多くの湿性植物や見過ごされがちな小さな生物などと同様に、湿地がその価値やサービスを人々にもたらすために不可欠な、きわめて重要な生物です。

湿地に関する知識の集積

湿地と湿地に生息・生育する生物の未来を確かなものとするため、国際湿地保全連合は、湿地の状態と変化の傾向や、湿地環境の劣化が社会に及ぼす影響についての知見をまとめ、発信しています。また私たちは、世界最大規模で最も歴史のある市民主導型の国際的な調査活動である、国際水鳥センサス(IWC)などの、世界的な水鳥調査の調整役を務めています。毎年の計数調査で得られるデータは、水鳥と湿地の保全管理にとって、きわめて重要な情報を提供してくれます。

私たちは、いくつかの世界で最も特徴的な湿地や湿地の生物を保全し、再生します。私たちは、湿地の生物多様性と生態系サービスがより良い状態になることを目指し、政策、投資、習慣(湿地で行われている仕事や活動)に影響を及ぼすために企業とも協同します