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マングローブの再生~植えるか、植えないか?~

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  • 沿岸域における湿地の保全

 

この10年、世界各地でマングローブの植林は盛んに行われるようになりました。植林されたマングローブが自然の中で生育するための適切な条件を整え、マングローブを再生させるための効果的な方法が開発されています。そのような方法で再生されたマングローブは生残率や機能が向上し、レジリエンスが高まります。

Wetlands Internationalは、マングローブの再生に携わるすべての人びとが抱く「植えるか、植えないか」という問いを再考し、再生の成功に貢献することを目的に「マングローブの再生―植えるか、植えないか?―」のリーフレットを多言語で作成しました。

マングローブの再生ー植えるか植えないかー (PDF, 44.5MB)

※日本語以外のバージョンはこのリンクからダウンロードできます。

キーメッセージ:

  • 世界の多くの地域でマングローブが消失・劣化しており、それに伴い海岸保護や漁業の強化などの価値ある生態系サービスが失われています。世界の多くの場所でマングローブの再生が必要とされています。
  • マングローブの植林は一般的となりましたが、活動の多くはマングローブ林の機能の回復に失敗しています。私たちはこれらの経験から学ぶことができます。
  • マングローブの再生に成功すると、大規模かつ多様で、機能的な自立したマングローブ林が確立され、自然と人びとに恩恵をもたらします。
  • 生態学的マングローブ再生の原則を適用し、生物物理学的および社会経済的な条件を整えれば、再生は自然と進むでしょう。樹種と生育場所の適合性が最適化され、樹種の生残率や成長速度が向上し、より多様で回復力のあるマングローブ林が形成されます。
  • 植林は自然の再生過程を手助けし、より豊かにすることができる場合もあります。しかし、マングローブの生育地ではない場所やマングローブの自然な加入が見られる地域については、植林活動を避ける必要があります。