湿地はなぜ重要なのか?

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地球表面に占める湿地面積の割合はわずかですが、湿地はいわば大地の動脈と静脈のように欠くことのできない生態系です。豊かな自然に恵まれた湿地は、人間の生活に必要不可欠です。湿地は水をもたらし、水を浄化します。海岸線を守ります。地球最大の天然の炭素貯蔵庫です。農業や漁業は、湿地なくして成り立ちません。湿地のない世界、それは水のない世界です。

湿地がもたらしてくれるもの:

繁栄
湿地は多くの場合、地域経済の原動力です。湿地を賢明に利用し、地域社会において生計を立てる手段を多様化すれば、湿地の減少、貧困、不平等といった流れを逆行させることが可能です。

 

十分な量のきれいな水
水の需要量は、人口増加の2倍の割合で増加しています。生活用水と農業や発電用の水の利用をめぐって、競合が激化しています。水の分配を改善し、湿地を再生することで、安定した水の供給が確保できます。

 

豊富な食糧
水の利用方法や農業手法を見直し、農地景観の要素に湿地を組みいれることで、長期に渡って安定した食糧が確保され、生物多様性も高められます。

 

災害から守る
気候変動や、計画性のない開発、環境の劣化などにより、自然災害や人災の影響がますます大きくなっています。災害の90%が水に関連していますが、湿地の消失や劣化を逆行させることが、解決の一つの方法になります。

 

炭素の貯蔵
湿地は、地球上でもっとも多くの炭素が貯えられている場所のひとつです。炭素貯蔵量の多い湿地を保全・再生すれば、炭素排出量を抑え、気候変動に対する私たちの適応能力を高めることができ、また同時に生物多様性、安定した水供給、人間生活の向上にも貢献します。

 

多様で美しい自然
湿地は豊かで独特な自然を支えていますが、1970年代以降、淡水の生物多様性は大幅に減少しました。このような傾向を逆行させるためには、個人、市民団体、行政、民間企業が連携して、今すぐ行動を起こす必要があります。